皆さま、こんにちは。爲井澄子tamei sumicoです。

東京は梅雨入りして２週間になりますね。梅雨の時期はジメジメしてなんとなく気分も下がりがちですが、私には毎年この時期になると思い出す、素敵な出来事があります。今日は、心が前向きになるそのささやかな思い出についてお話します。

プロフィールをご覧いただいた方はお気づきかもしれませんが、私は大学時代からこれまで、3度闘病経験があります。３度目はたまたま最初の夫との離婚も重なり、私にとって最大の試練の時期でした。人目を避けながら体力をつけるため、当時は早朝のお散歩をよくしたものです。皇后雅子様のご実家近くだったこともあり、閑静で瀟洒な住宅街を散策しながら素敵な家を見つけては、そこの家庭生活がどんなに幸せだろうとせっせと妄想を楽しんでいました。

「離婚したら、もう私にお花をプレゼントしてくれる人がいなくなるんだなぁ」と、プレゼント好きなアメリカ人の当時の夫のことを考えながら歩いていた、そのときです。目の前の道路の真ん中に、急に何やら青いものが目に入ってきました。「？？？」まだ、まるで人気のない早朝のことです。恐る恐る「青いもの」に近づいてみると・・・。

なんとそれは、見事な一枝の紫陽花でした。まさにたった今、枝から落ちたばかりのような真っ青な瑞々しさ。道路の真ん中に落ちていたのですから、両端の家々のものではありません。私は思わず、空を見上げてしまいました。神様からのプレゼントだとしか思えなかったのです。見事な紫陽花の一枝を大事に大事に持って帰り、早速花瓶に生けてみました。すると、とたんにお部屋が活き活きと色付き始めたのです。

お部屋って、心の状態を反映させると感じたことはありませんか？心が乱れているとお部屋も片付かない、というような。当時肉体的な苦痛と将来への不安や心細さでいっぱいだった私のお部屋は、なんとなく元気がありませんでした。ですが、瑞々しい大きな紫陽花を一枝飾っただけでお部屋が活き活きしたように、私には見えました。そしてそんなお部屋の様子を感じて、次は私の心がほんのり明るくなったのです。

インテリアの魔法。お花に限らず、たった一つのクッションや一枚の絵で、心がときめくことがあります。私はインテリアが心に与えてくれる力を伝えたくて、この仕事を始めました。インテリアの魔法を効果的に使って、楽しく暮らしませんか？

それでは、皆さま、enjoy your happy home！