タイシルクブランド ジムトンプソンの家

こんにちは。インテリアコーディネーターの原山です。

一年中熱いシンガポールでは、様々なイベントによって季節を感じることができます。
人気観光スポットのガーデンバイザベイでは、3月から4月にかけて桜祭りが開催され、日本の風景をイメージしたディスプレイに合わせて美しい桜を見ることができました。日本の文化体験として生け花に挑戦するブースも設けられ大盛況。熱帯植物の中で艶やかに咲く桜はひと際美しく、日本を感じることのできる特別なイベントでした。

ガーデンバイザベイ 桜祭り

我が家は春休みを利用してタイのバンコクへ。タイシルクで有名なジム・トンプソンの家を見学してきたのでレポートしたいと思います。

ジム・トンプソンはタイを代表するラグジュアリーなタイシルクブランド。手織りシルクを使ったアパレル、小物、そしてインテリアファブリックと幅広い商品展開が魅力です。

ジム・トンプソンの創業者は、アメリカ人のジェームズ・ハリソン・ウィルソン・トンプソン氏。もともとニューヨークで建築家として活躍していましたが、第二次世界大戦時に自らアメリカ陸軍に志願しタイへ。終戦後、伝統的な手織り工業であるタイシルクの美しさに着目し、当時衰退していたタイシルク産業を、私財を投げ打ち見事に復興させました。
欧米の上質なデザインと確かな技術で生み出される製品は素晴らしく、ハリウッド映画「王様と私」の衣装として使用されたことをきっかけに欧米諸国で評判に。ジム・トンプソンは「タイシルク王」として、世界にその名が知れ渡るようになったのです。
しかし、1967年、バカンスで訪れていたマレーシア、キャメロンハイランドで突然と消息を絶ってしまします。誘拐、暗殺、事故、とあらゆる憶測が流れ捜索がすすめられましたが、失踪の真相はいまだ闇の中…
このミステリアスなストーリーにより、ジム・トンプソンブランドはさらに注目を集めることになりました。

ジム・トンプソンが失踪直前まで暮らした家が、現在はミュージアムとして一般公開されています。
総チーク造りの伝統的なタイ式スタイルの家は6棟を一つに繋げた広々としたつくりで、仕事場も併設されていました。

ジムトンプソンの家ジムトンプソンの家

家の前には運河が流れ、材料を運び入れ、出来上がったシルクをここから出荷していたとのことです。
タイの伝統家屋は洪水、そして泥棒、害虫から逃れるため高床式となっており、外に取り付けた梯子から家の中に入るのが通常ですが、ジム・トンプソンの家は1階部分にはヨーロッパから輸入した大理石を敷き、内部に取り付けた階段から2階に。タイの伝統家屋に欧米スタイルをミックスさせた暮らしやすい造りになっています。
家の中は南国特有の気候風土に合わせて風通しのよい造りになっており、外の気持ちの良い景色を家の中に取り込める窓が沢山。建築家としての拘りが随所に見られます。
リビングにはシャンデリアが煌めき、タイやカンボジア、ビルマなどの貴重な古美術品コレクションがいたるところに飾られた室内はジム・トンプソンの美しい美意識が溢れうっとり。
寝室、書斎、ダイニングルームに使われているタイシルクのファブリックもとても素敵で、見ごたえのある素晴らしいミュージアムでした。
日本語ガイドもあるので、バンコクを訪れた際は是非足を運んでみてはいかがでしょうか。

ジムトンプソンの家ジムトンプソンの家ジムトンプソンの家
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ジム・トンプソンのファブリックはインテリアとしてお部屋にとりいれると、一気にお部屋がクラスアップし、華やかになります。

ジム・トンプソンのファブリックジム・トンプソンのファブリック
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特にカーテンは張りがあり、上品な光沢感が秀逸で窓周りを美しく仕上げてくれます。
壁紙、クッションも色々なコレクションがありますので、一味違うホテルライクなお部屋がお好みの方にはおススメです。

新生活が始まる春。お部屋を素敵に整えたい!と思われたら是非ハッピーインテリアにご相談ください。理想のお部屋を叶えるお手伝いをさせていただきます。

また、シンガポールからお部屋づくりに役立つ情報をお届けします。
それでは、皆さま、enjoy your happy home!

2023/04/13 09:11