シンガポールアートウィーク
こんにちは。インテリアコーディネーターの原山です。
1月22日は春節。中華系の人々が多く暮らすシンガポールでも、チャイニーズニューイヤーは旧正月をお祝いする特別な祝日です。街には縁起のよい赤い色のランタンや、桃の花、猫柳が華やかに飾られお祭りムード。建物の入り口には黄金を意味するミカンの木が対で飾られ富を呼び込みます。
色々なところで、邪気を払い幸福をもたらすとされるライオンダンスが披露されとても賑やか。家族や親せき、友人と集まることの多いこの時期は街を歩く人も楽しそうでした。
そんなハッピームードの1月、シンガポールが素晴らしいアートで溢れるアートウィークが開催されたのでレポートしたいと思います。
2013年からスタートしたアートウィークは、国が主導し、シンガポールがアジアのアートの中心地となるよう、国内外にアートの魅力を発信するイベント。ギャラリーや美術館、独立したアートスペース等、シンガポールの様々な会場で実施され、多くの人が気軽にアートを楽しむことができます。
シンガポールの中心部にあるナショナルギャラリーでは、美しい光のアート「Light to Night」を開催。もともとシティホールと裁判所だった美しい歴史的建物をプロジェクションマッピングでデコレーションするビジュアルアートは、ポップで幻想的。多くの家族連れでにぎわう楽しいアートでした。
現代アートが展示されるSAM(シンガポールアートミュージアム)では、シンガポールビエンナーレが開催されていました。2年に1度開催される国際的な芸術祭には世界各国のアーティストの作品が多数展示。その中にはベネッセ賞を受賞した韓国のアーティストの作品も。自給自足で暮らす異世界の生物を表現した作品はとってもチャーミング。ベネッセ賞は、既成概念にとらわれず、チャレンジ精神に富み、ベネッセグループの企業理念である「Benesse=よく生きる」に繋がるような作品に授与されるとのことでした。
それぞれのアーティストの熱いメッセージがはじける興味深いイベントでした。
アートウィーク期間中には、東南アジア最大規模の国際アートフェア「ART SG」も開催されました。マリナベイサンズで開催されたART SGは、世界中のアートコレクターの関心を集め、経済的に急成長を遂げるシンガポールを文化的にも価値ある場としてスポットを当てる目的で開催。世界中から有名なギャラリーが集まり、名だたるアーティストの作品が
所せましと展示されていました。アートに詳しくない私も、本物に触れ、沢山の人が作品に心を惹きつけられる様子を見て、アートの持つ力にすっかり魅了されました。
アートは、人々に感動をあたえ、生活に色を添えてくれます。
高価なものでなくても、それを見ることで元気になったり、やさしい気持ちになったり、リラックスしたり、自分の心が動くものが、あなたにとっての価値あるアートです。
お気に入りのアーティストのポスター、大好きな場所の写真、お子様の描いた可愛い絵も素敵に額装すれば立派なアートになります。
アートの飾り方、カラーバランスなどプロの目線からアドバイスいたしますので、お気軽にご相談ください。
春からの新生活、お引越しのタイミングに是非アートのある暮らしをスタートさせてみませんか。
また、シンガポールからお部屋づくりに役立つ情報をお届けします。
それでは、皆さま、enjoy your happy home!
2023/02/14 17:49